「貴方、武士だよね!ここは屯所でしょ?武士が勤め先でこういうことしていいの?」    「・・おまえ、」  何かしら訴えるものがあったのか、山野の冬乃を押さえる力が緩んだ。  その瞬間を逃さず、冬乃は山野の腕を振り切って、  半身を起こしながら簪を勢いよく ... もっと読む