「相変わらずですね、皆さん」「ははは、そう簡単に人は変わらないさ。もちろん、君も」天井から来るあたりがね、と山南が笑う。空いた天井に目をやると、山崎が満面の笑顔で手を振っていた。こんな状況にしといて、後は高見の見物を決め込むらしい。紫音はやれやれと肩を竦 ... もっと読む

「そろそろ夕餉の支度せにゃぁ。山南さん、後はお願いします」「あぁ、私も行くよ。紫音さん、これ、持っていくといい」山南に差し出されたのは非常食。日持ちのする簡易な食べ物が入っていた。紫音も過去は常備していたもの。それを持たなかった自分に、つくづく油断してい ... もっと読む

まだ飲み足りないけど、もう帰りたい。私は財布を出そうとバッグに手を入れたけれど、次の瞬間動きを止めてしまった。「桜崎さんは、きっと僕のライバルですよね?」「……」一瞬、息をするのを忘れてしまった。「……何を言ってるのか、よく意味が……」「声、震えてますよ ... もっと読む

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